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古九谷古窯は山中温泉より車で一時間の山奥にあります。

昨日の謎の焼物「古九谷」ですが、
加賀の山中温泉から車で一時間ぐらい山奥へ行った
大聖寺川沿いの山の斜面にあります。
最近は九谷ダムができ、窯跡がダムに沈む可能性も
あったのですが、地元の熱意で残され公園になりました。
古九谷古窯は山中温泉より車で一時間の山奥にあります。_e0018428_975889.jpg

古九谷の謎はその古九谷の窯跡からは
生地や染付の陶片は出土するのですが、
色絵の陶片がほとんど出土してなかったのです。

その当時各藩で陶磁器を作る窯は、最高機密で
今でいう「ナノテク」技術のようなものだったのでしょう。
一つの陶片も捨てられなかったのかもしれません。

それに比べて有田の山辺田遺跡などから古九谷様式
の陶片がざくざく出てきたのです。

赤門と言われる東京大学の本郷キャンパスは、
江戸時代の加賀藩の江戸藩邸でした。
支藩である大聖寺藩の藩邸もそこにあり、
大聖寺藩邸跡に埋もれた陶片が問題の鍵になっています。

僕の考えですが、最初は加賀でできたが、その名声から
有田でまねたものが作られたのではないか、
磁器生産の先輩の有田では、真似る技術はあったでしょうから。

by moroeya | 2006-01-11 09:09  

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