人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「古九谷端皿展~愛玩伝世の五彩・端皿・中皿の魅力~」を見てきました

「古九谷端皿展~愛玩伝世の五彩・端皿・中皿の魅力~」を見てきました_e0018428_21242753.jpg

今日は加賀市の大聖寺にある九谷焼美術館に行って
「古九谷端皿展~愛玩伝世の五彩・端皿・中皿の魅力~」
を見てきました。

古九谷の伝世品は献上する目的で作られることが多く
ほとんど大皿、大鉢です。
食器に使えるような小皿や銘々皿、中皿は
あまり作られなかったといわれています。

今回の展示会で並べられている端皿は
ほとんど生地が綺麗な状態で染付で線や小紋などの
付いているものが多くありました。

北出塔次郎が古九谷だと認めた梅を描いた4寸皿は
歪んでいて窯の成形や温度管理に甘さがありますが
それを補うような絵付けのすばらしさがあります。
この4寸皿は最先端の科学的な技術で調べてみると
有田で作られた色絵とは明らかに違い、
九谷窯跡から出てきた磁器片と同じで
九谷の地で焼かれた可能性が非常に高いという
結果が出ています。

この展示会では出展された品々に古九谷かどうかの
真偽はつけずに古九谷の端皿を楽しんでくださいという
スタンスで行われています。

九谷焼にかかわるものとして真偽は気になるところですが
端皿でもすばらしいデザイン・絵付であり、
古九谷の気品が伝わる品々でした。

金沢市片町1-3-22 九谷焼諸江屋 http://www.moroeya.com

by moroeya | 2010-03-31 21:25  

<< 加賀の九谷焼美術館で腕時計展が... 「金沢九谷振興協同組合40周年... >>